<都内人材開発コンサルティング企業>
当社は、企業・団体に対し人材開発のための様々な相談を受け、その施策を提供する企業です。営業職一人ひとりは、大変コミュニケーション能力が高く、各案件は大規模ですが、一人ひとりが責任を持ち、単独でまとめることが殆どです。
さらに各営業職のアイデアやスキルをアップさせるために、お互いの情報交換を活発にし、相乗効果を上げたいと考えていました。
1.ねらい
部門配属新入職員の育成
当社は、各企業・団体を顧客として、人材開発コンサルティングを業としています。業務の性質上、各営業職の職務は、単独の動きだけで完結してしまうことが殆どです。そのため、お互いに情報交換が少なくなり、自ら声を掛け合う風潮が少なくなってしまっているのが現状です。まずは、1対1のメンタリングから始め、職場全体のコミュニケーションの活性化につなげようと考えました。
2.対 象
・メンティー 若手・中堅営業職
・メンター ベテラン営業職
3.期 間
おおよそ1年間
4.特 徴
映像と専用テキストを活用して実施していることが大きな特長です。
メンタリングペアは、敢えてそれ程コミュニケーションを取らない者同士にしました。
職場の仲間同士が、互いに関心を持ち合うことが大切と考え、普段あまり話をしない社員同士がお互いに関心を持つようになれば、職場のコミュニケーション活性化につながると考えたのです。それには、コミュニケーションの楽しさが感じられるツールを活用する必要があると考えました。当ツールを使用する以外は、メンタリングについては、極力強制や縛りは入れず、ペアの自主性を重んじて進めています。
5.経 過
2015年12月からペアが自主的に映像・専用テキストを用いてメンタリングを行っています。現在、全8回のプログラムのうち、4回程度進んでいるペアが多いです。仕事柄、人材育成の取り組みに対して評価的な見方をしてしまう傾向がありましたが、メンタリングに関しては評価的な見方にならず、全員がメンタリングの時間をとても楽しんでいるようです。今のところ脱落者は1ペアも出ていません。
実施した際には、感想を書いてもらっていますが、楽しんでいると同時に、自己理解が深まっているとの声が多いのに大変驚きました。この先どのような効果が表れてくるのかがとても楽しみです。
職場の雰囲気が明るくなったと感じています。社内プロジェクトに積極的に参加する社員が増えました。これも、メンタリングの効用だと感じています。
<メンター>
メンタリングの最後に、肯定的なフィードバックを行うようになっていますが、それがとてもいいと感じています。相手をほめることがなかなかできないので、肯定的なフィードバックのよいトレーニングとなっています。
<メンティー>
メンタリングは、支援する、支援されるというよりは、自分をふりかえる貴重な機会になると感じています。『自分』について意外な一面があることが分かりました。
ここでの事例の詳細は、日本メンター協会でお伝えすることができます。
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