メンター制度において、1人のメンターは、何人までメンティーに対応することが可能なのでしょうか?
メンター候補者が少ない場合、メンターの確保に苦慮する会社も多いと思います。
そこで、今号では、メンター制度において、1人のメンターが何人のメンティーの担当が適切なのかについて、
基本的な考え方をご案内します。
●基本的な考え方
「メンター1人がメンティー1人を対応するのが基本」
【メンターの人数が十分いる場合】
メンタリングは、時間的負担、心理的負担、他の業務への影響などを考えれば、
メンター1人が担当するメンティーは、1人をお勧めします。
複数のメンティーを担当することは大きな負担になりかねません。
まずは、1人のメンティーとの有意義なメンタリングを実践してもらいましょう。
【メンターの人数が足りない場合】
メンターの業務事情にもよりますが、一般的には、
1人のメンターが対応するメンティーの人数は3人までが限度。
メンタリングは、人によっては、思ったより負担の大きいものです。
負担を強いる計画は、メンターのメンタリングへの動機づけを低下させる場合もあり、
効果的なメンタリングにならないことにもつながります。
担当するメンティーの数は1~2名とし、できる限り抑えたいものです。
●人数が確保できない場合
①メンター候補の基準(年齢・等級・職種・性別など)を広げる
同じ職種、近い年齢、同性同士など、制度の目的により様々な基準を設けると思いますが、
対象者が少ない場合は、その基準を広げましょう。
基準を広げたペアの方が効果的だった例はたくさんあります。
②メンター教育などでサポートとする
メンターとして、コミュニケーションスキルが高く、面倒見の良い社員を選びたいものです。
しかし、そのような社員ばかりとは限りません。
コミュニケーションスキルを身に付けるメンター教育や、
ペア同士の関係づくりを行う場を設けることは効果的です。
●複数メンティーの留意点
「メンタリングの基本は1対1、対話で信頼関係を築く」
メンター1人に対して、複数のメンティーとのメンタリング(グループメンタリング)は 、
悩みの相談や深い話がしにくく、表面的な会話で終わってしまいかねません。
対話を重ね、「何でも話し合える信頼関係」をつくることがポイントです。
制度期間中に、グループメンタリングを1‐2回設定することも考えられますが、
その場合は、十分に信頼関係ができてから行うようにしてください。
以上、ご参考にしてください。ご不明がありましたら、お気軽に相談窓口にお問合せください。
メンター制度を導入する際には、日本メンター協会サイト内に導入事例がありますので、そこを参考にしてください。また、いつでも日本メンター協会のご相談窓口は開いております。
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