◆【第81号】2023.12 1人のメンターは何人までメンティーの対応が可能か?

 メンター制度において、1人のメンターは、何人までメンティーに対応することが可能なのでしょうか?
 メンター候補者が少ない場合、メンターの確保に苦慮する会社も多いと思います。

 そこで、今号では、メンター制度において、1人のメンターが何人のメンティーの担当が適切なのかについて、

基本的な考え方をご案内します。

  

●基本的な考え方

 「メンター1人がメンティー1人を対応するのが基本」

 

【メンターの人数が十分いる場合】

   メンタリングは、時間的負担、心理的負担、他の業務への影響などを考えれば、

   メンター1人が担当するメンティーは、1人をお勧めします。 

 複数のメンティーを担当することは大きな負担になりかねません。

   まずは、1人のメンティーとの有意義なメンタリングを実践してもらいましょう。 

 

【メンターの人数が足りない場合】

  メンターの業務事情にもよりますが、一般的には、

  1人のメンターが対応するメンティーの人数は3人までが限度。

 

   メンタリングは、人によっては、思ったより負担の大きいものです。

 負担を強いる計画は、メンターのメンタリングへの動機づけを低下させる場合もあり、

 効果的なメンタリングにならないことにもつながります。

 担当するメンティーの数は1~2名とし、できる限り抑えたいものです。

 

 ●人数が確保できない場合

 

   ①メンター候補の基準(年齢・等級・職種・性別など)を広げる

    同じ職種、近い年齢、同性同士など、制度の目的により様々な基準を設けると思いますが、

    対象者が少ない場合は、その基準を広げましょう。

    基準を広げたペアの方が効果的だった例はたくさんあります。

 

   ②メンター教育などでサポートとする

    メンターとして、コミュニケーションスキルが高く、面倒見の良い社員を選びたいものです。

    しかし、そのような社員ばかりとは限りません。

    コミュニケーションスキルを身に付けるメンター教育や、

    ペア同士の関係づくりを行う場を設けることは効果的です。

 

 

 ●複数メンティーの留意点

  「メンタリングの基本は1対1、対話で信頼関係を築く」

 

    メンター1人に対して、複数のメンティーとのメンタリング(グループメンタリング)は 、

   悩みの相談や深い話がしにくく、表面的な会話で終わってしまいかねません。

    対話を重ね、「何でも話し合える信頼関係」をつくることがポイントです。

 

    制度期間中に、グループメンタリングを1‐2回設定することも考えられますが、

    その場合は、十分に信頼関係ができてから行うようにしてください。

 

以上、ご参考にしてください。ご不明がありましたら、お気軽に相談窓口にお問合せください。

  

  メンター制度を導入する際には、日本メンター協会サイト内に導入事例がありますので、そこを参考にしてくださいまた、いつでも日本メンター協会のご相談窓口は開いております。

 

■メンター制度無料説明会  お申込みはここをクリックしてください

 

■メンター制度における教育研修のご案内