◆【第79号】2023.10「メンタリングのテーマ」についてのポイントや留意点

 メンター制度を導入する際、メンターによくある不安で、「メンタリング時に何を話せばよいのか」というものがあります。

 そこで、今号では、「メンタリングのテーマ」についてのポイントや留意点についてご案内します。

  

  以下にメンタリング開始前にメンターとメンティーに理解してもらうポイントについてご案内します。

 

【ポイント1】

 メンタリングで話しあうテーマは、仕事のことやプライベート(私生活)のこと何でも話していいよ、ということです。

 

 【留意点】

  まれに、「メンタリングのテーマは、業務の話、仕事の話に限定してください」という会社がありますが、

  お勧めできません。

  メンタリングでは、「何でも話していいんだよ」という安心感が大切です。

  難しい話やためになる話でなくて良いのです。

  気軽に話せる雑談レベルでもよいのです。

 

【ポイント2】

 メンタリング開始時は、プライベート(私生活)のテーマから話し始める、ということです。

 

 【プライベート(私生活)に関する具体例】

  ・自分の趣味(食べ物、スポーツ、音楽、ペット、ゲーム、ファッション、ドラマなど)の話

  ・週末出かけたことや楽しんだことなどの話

  ・家庭内でのエピソード(兄弟や家族とケンカしたことなど)の話

 

 【留意点】

  仕事の話からするのではなく、プライベート(私生活)をテーマにして話し始めることをお勧めしています。

  プライベートの話は、その人の好ましさが出やすく、今後の話がしやすくなります。

  また、仕事の話は比較的しやすいのですが、今後のメンタリングが仕事だけになりがちです。

  プライベートの話をした後に、人として対等に話し合える雰囲気が出来たところで、仕事のテーマについて話し合うのが良いでしょう。

 

 【仕事に関する具体例】

  ・仕事の内容について、当時わからなかったことや気になったことなどの話

   「当時、仕事の〇〇の目的が分からなくてモヤモヤしたことがあったよ」

  ・先輩(上司、お客様など)の言っていることが分からなかったことや、気になったことなどの話

   「当時、課長が〇〇と言っていたけど、その意味が分からなくて困ったことがあったよ」

  ・職場の雰囲気や自分の仕事の将来についての話

   「最近の職場の雰囲気が少し沈滞(ピリピリ)しているね」

 

【ポイント3】

 失敗談を話す

 

 【留意点】

  まず、メンターが自分の失敗談を話してみましょう。

  メンターが失敗談を話すことで、メンティーも失敗した体験を話しやすくなります。

 

 【失敗談の具体例】

  ・メールで誤送信をしてしまったことなどの失敗談

  ・お客様との約束を取り違えてしまったことなどの失敗談

  ・自分の先輩(上司、お客様など)を怒らせてしまったことなどの失敗談

 

 是非、お試しください。

 

  メンター制度を導入する際には、日本メンター協会サイト内に導入事例がありますので、そこを参考にしてくださいまた、いつでも日本メンター協会のご相談窓口は開いております。

 

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