メンター制度を導入する際、メンターによくある不安で、「メンタリング時に何を話せばよいのか」というものがあります。
そこで、今号では、「メンタリングのテーマ」
以下にメンタリング開始前にメンターとメンティーに理解してもらうポイントについてご案内します。
【ポイント1】
メンタリングで話しあうテーマは、仕事のことやプライベート(私生活)のこと何でも話していいよ、ということです。
【留意点】
まれに、「メンタリングのテーマは、業務の話、仕事の話に限定してください」という会社がありますが、
お勧めできません。
メンタリングでは、「何でも話していいんだよ」という安心感が大切です。
難しい話やためになる話でなくて良いのです。
気軽に話せる雑談レベルでもよいのです。
【ポイント2】
メンタリング開始時は、プライベート(私生活)のテーマから話し始める、ということです。
【プライベート(私生活)に関する具体例】
・自分の趣味(食べ物、スポーツ、音楽、ペット、ゲーム、ファッション、ドラマなど)の話
・週末出かけたことや楽しんだことなどの話
・家庭内でのエピソード(兄弟や家族とケンカしたことなど)の話
【留意点】
仕事の話からするのではなく、プライベート(私生活)をテーマにして話し始めることをお勧めしています。
プライベートの話は、その人の好ましさが出やすく、今後の話がしやすくなります。
また、仕事の話は比較的しやすいのですが、今後のメンタリングが仕事だけになりがちです。
プライベートの話をした後に、人として対等に話し合える雰囲気が出来たところで、仕事のテーマについて話し合うのが良いでしょう。
【仕事に関する具体例】
・仕事の内容について、当時わからなかったことや気になったことなどの話
「当時、仕事の〇〇の目的が分からなくてモヤモヤしたことがあったよ」
・先輩(上司、お客様など)の言っていることが分からなかったことや、気になったことなどの話
「当時、課長が〇〇と言っていたけど、その意味が分からなくて困ったことがあったよ」
・職場の雰囲気や自分の仕事の将来についての話
「最近の職場の雰囲気が少し沈滞(ピリピリ)しているね」
【ポイント3】
失敗談を話す
【留意点】
まず、メンターが自分の失敗談を話してみましょう。
メンターが失敗談を話すことで、メンティーも失敗した体験を話しやすくなります。
【失敗談の具体例】
・メールで誤送信をしてしまったことなどの失敗談
・お客様との約束を取り違えてしまったことなどの失敗談
・自分の先輩(上司、お客様など)を怒らせてしまったことなどの失敗談
是非、お試しください。
メンター制度を導入する際には、日本メンター協会サイト内に導入事例がありますので、そこを参考にしてください。また、いつでも日本メンター協会のご相談窓口は開いております。
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