メンタリングの初期段階で、メンティーがまずメンターに聞きたいこととして、主に仕事上で分からないことや不安、悩みなどを相談することが多いようです。
しかし、メンタリングが雑談や趣味の話に終始していると、
一見、順調そうではあるのですが、メンティーの不安を払しょくできていないかもしれません。
また、 メンターも、メンタリングが有意義になっているか、不安に感じるようです。
以下に、メンタリングの初期段階でよくあるメンター側の不安や悩みとその対応法をご案内します。
【メンタリングの初期段階でよくあるメンター側の主な不安や悩み
1.メンティーは、本当にメンタリングを楽しんでいるのだろうか?
2.メンティーは、不安や悩みを打ち明けてくれているのだろうか?
3.メンティーの不安に対する対応はこれでいいのか?
上記に対して、弊協会としては、以下のように回答しています。
◆1.メンティーは、本当にメンタリングを楽しんでいるのだろうか?
メンタリングで一番大切なことは、コミュニケーションを楽しむことです。
まずは、メンター自身がメンタリングを楽しむことが大切です。
そのためには、本当に楽しく感じていることを、心を開いて話すことです。
一番のポイントは、メンティーが楽しめているか、です。
そのためには、まずは、話しやすい雰囲気をつくることです。
相手の話に関心を持ち、頷き、合いの手なとで、よく反応することです。
そして、素直で、シンプルな質問をしていくと、話はさらに盛り上がります。
◆2.メンティーは、不安や悩みを打ち明けてくれているのだろうか?
不安や悩みを打ち明けられるということは、
2人の関係が、何でも話せる関係(=信頼関係)である必要があります。
まずは、メンター自身がメンティーを信頼していることが大切です。
それは、メンター自身が素の自分を自己開示できるかということです。
できたら、メンターの失敗談や悩みを話してあげることがお勧めです。
メンターが自己開示することで、メンティーも自己開示できるのです。
また、お互いに不安や悩みが話せるような、リラックスした雰囲気が必要です。
そのベースとして、前項のような、話しやすい雰囲気をつくることです。
その上で、メンティーの話を共感し、受け入れて聴くことです。
メンターが、共感・受容的な態度を続けることで、
時間は少しかかると思いますが、メンティーは、不安や悩みを話すようになります。
◆3.メンティーの不安に対する対応はこれでいいのか?
まずは、「不安や悩みの解決する必要はない」という心構えを持つことです。
そもそも、解決は、最終的には、本人でしかでき得ないですし、
内容にもよりますが、時間が解決してくれるものです。
メンタリングでは、その話を、よく聴いてあげることです。
そのやり方は、前項、前々項に挙げてあることです。
傾聴することで、かなり、その不安や悩みは低減するものです。
次に、メンティーの話に対して、何か感じたこと、思ったことを
素直に話してあげれば、それで充分です。
いいことを言おう、アドバイスしようとか考える必要はありません。
もし、メンター自身が、以前に、メンティーと同じような不安や悩みがあれば、
あくまでも、参考として話してあげるといいでしょう。
また、相手の様子をよく見てください。
相手の表情・態度に合わせた話し方・態度を取ることは大切なことです。
新入社員の不安や悩みは、当初、社会人としての生活リズム、初歩的な仕事など、
目の前のことが多いです。慣れていけば、徐々に低減・解消されることが多いです。
メンティーにとっての本当の不安や悩みは、2年目~3年目に生じてきます。
その時に、頼りになるのが、信頼できるメンターの存在です。
メンタリング1年目は、メンタリングを楽しめることができれば大丈夫です。
メンタリング・フォロー研修などで、上記を伝えることもメンター
是非、ご活用ください。
また、1on1制度においても、上司側にメンター同様の不安を抱くこともあるかと思います。
そんな折には、上記を参考にしてみてください。
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