◆【第76号】2023.7 社外メンター(プロメンター)の役割

  社外のプロのメンターの社会的ニーズが高まっています。

 その背景は、様々あると考えています。

 ・社内にメンターとしての人材がいない。

 ・社外のメンターから幅広い考えなどを得たい。

 ・社内の人には相談しにくい。

 ・社内にメンター制度が無い。

 ・社外に、人的ネットワークを広げたい。

 

いずれにしても、社外にメンターを求めることは、自分の成長や目標達成に有益な選択肢の1つであると考えています。

 

 

 そこで、今号では、社外のメンター(プロメンター)の役割についてご案内します。

 

社外のメンター(以下、プロメンター)の役割

 

メンティーの求めに応じて対応することが基本となります。

しかし、メンティー自身が自分にとって今何が必要なのか、どうしてもらいたいのかが明確になっていない場合も多いと思います。

そのような前提に立ち、プロメンターは、メンティーの対話を通して、メンティー自身が自分自身と向き合い

 

 

 

 

1.メンター制度は定着しないし上手くいかない。過去にも導入したが自然消滅した。

2.導入成果をどのように測ればよいのか。

3.メンターの時間的な負担が重いし、モチベーションをどのように引き出せばよいのか。

 

 以下に、それぞれの壁や否定的意見に対してどう対応すればよいか、協会としての考えをご案内します。

 

◆1.メンター制度は定着しないし上手くいかない。過去にも導入したが自然消滅した。

 

  日本メンター協会では、メンターとメンティーが、お互いに「何でも話し合えるような信頼関係」

 なしには、メンタリングを続けても、メンター制度の成果は出ないと考えています。

  対話をすれば信頼関係が築けるかというと、なかなかそう簡単ではありません。

  ペアによっては、何を話せばよいかもわからず、コミュニケーションも盛り上がらず、双方の負担

 感ばかりが残るものになりかねないのです。

 

  有意義なメンター制度を導入するには、当該者には、信頼関係が築けるコミュニケーションの取り

 方を伝える必要があります。そのためには、教育研修の実施が一般的な施策です。

  できれば、メンターとメンティー双方が参加し、信頼関係づくりのスタートとすると、より効果的

 です。また、メンタリングノートの活用も考えられます。

 

  「メンター制度は成果が上がらないし、定着もしない」という担当者の声を聴くと、単に、ペアを

 組ませて、何の施策も取らず、メンター制度を導入したというケースが多いのが実態のようです。

 

  メンターとメンティーの信頼関係をつくるための教育研修をご案内します。

 

  「メンタリング・スタート研修」「フォロー研修」「エンディング研修」

 

 ◆2.導入成果をどのように測ればよいのか。

 

  メンター制度導入の“目的”により、その成果の測り方は変わってきます。

 

 ・「社員の定着」や「女性活躍推進」では、当該社員の離職率や、昇級・昇格の数値で、

  明確に成果は表せます。

 

 ・メンタルヘルス対策やコミュニケーションの活性化であれば、「ストレスチェック」

  「エンゲージメント指数」の数値変化などで表せます。

 

  最も、効果的なのは、当該者もしくは、上司などへのヒアリングやアンケートです。

  なぜなら、上記のような指数では、なかなか表に出ないことも多いからです。

  参加者やその上司の声を取り上げ、報告することは、指数には表れないところを補足してくれます。

 また、メンター制度の成果を示すこともできます。

  指数で表せない場合は、ヒアリングやアンケート結果だけでも問題ないと思います。

 

 【メンタリングと生産性の関係】

 

 ・メンタリング当事者たちは、「何でも話せる関係(信頼関係)」が築かれていきますので、
  お互いに、細かな質問や確認が出来るようになり、ミス・コミュニケーションが減ります。

  そのように風通しのよいコミュニケーションは、お互いの成長にもつながります。

  

 ・メンター制度を継続していくと、組織の中に、信頼関係に基づいたコミュニケーションが増えて

  いきます。

  事業や業務の目的の共有もやりやすくなり、職場や組織の熱意も高まり、生産性に大きく寄与す

  ると考えられます。

 

◆3.メンターの時間的な負担が重いし、モチベーションをどのように引き出せばよいのか。

 

  メンター制度では、よく聞かれる悩みの一つです。

  まず考えなければならないことは、メンタリングが、メンターにとっても有意義であると感じて

 もらうことです。

  そのためには、メンタリングで、癒された、楽しめたという実感を持つことが基本です。

  そのうえで、様々な情報を共有して、何らかの役に立つと感じることで、メンタリングの有意義

 さが感じられ、そのモチベーションがアップすることでしょう。

  そのためにも、何でも話し合えるような信頼関係が築ける施策が大切なのです。(◆1を参照)

 

  メンタリングは、業務時間内に行うことが一般的なので、その時間確保のためには、組織や上司

 のメンタリングへの理解が必要です。

  また、目標管理制度の面談や1on1などの場で、上司がメンターに対して、メンタリングによる

 成長を評価してあげると、メンターのモチベーションも上がるでしょう。 

  

  経営層の方たちに、「如何にメンタリング当事者の信頼関係を作るか」を制度導入する前に

 示す必要がる場合は、日本メンター協会サイト内に成功事例がありますので、そこを参考にして

 いただくか、日本メンター協会にご相談ください。ご実感いただく機会をご提供いたします。

 

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