社会の高齢化と医療・医薬への関心の高まりは、漢方医薬への需要を大きく伸ばすことになりました。その高まりと同時に、医療・医薬業界からの弊社への期待や要望も増していきました。
それと同時に弊社の業容も拡大するとともに、その職場環境は、徐々に厳しさ(残業の増加)を増すことにつながっていきました。
社会への貢献や意義は、高いものと自負はしておりましたが、これまでコミュニケーションの促進を図る研修や組織風土の構築のための施策を実施してこなかった弊社としては、徐々に離職者の発生が多発していきました。それは看過できないほどのものとなっていきました。
今後ますます社会の弊社への期待に応え、我々の存在価値をより高めるために、腰を据えて、離職防止を図り、若手社員の定着をよりスムーズなものとし、働きやすい働きがいのある職場・企業へ、経営層から社員までが一丸となって意識を高めるために対策を検討しました。
決め手は、日本メンター協会様が提供する「メンタリング」というコミュニケーションの体験から得た制度担当者たちの印象でした。それは、コミュニケーションというものが楽しく、うれしく心地よいものだったのです。
担当者全員が表現こそ違いがありましたが「このようなコミュニケーションが職場にあったら、職場に潤いが出て、その瞬間に社員同士の人としてのつながりが芽生えるのではないか」と感じました。これが決め手となりました。
メンター制度というものが離職者の発生防止に効果があるというなんとなくのイメージは持っていましたが、検討当初は確信が持てるほどの明確な対策制度としての効果があるとはイメージしておりませんでした。
「日本メンター協会」にお問い合わせ、上記の体験をさせていただき、社長の承認を得て導入に至りました。
新入社員をはじめ若手社員が同部署だけでなく他部署の社員とも気軽に話し合えるスキルを身に着け、実際に部署を超えてコミュニケーションの交流を促進すること。
上記をねらいとして、結果的に社員の定着が促進されること。
新入社員はじめ全社員の一人一人が成長し輝いてもらうために必要な職場風土の構築。
上記のためにも管理職社員のマネジメント力の促進も視野に入れています。
社員全員が平等に人として互いに認め合い、成長を助け合えるために何でも話し合える職場風土を目指しています。
職場ではメリハリをつけて、雑談はもちろん互いに気軽に話し合える雰囲気が出来てきました。
危うい場面もありましたが、離職に至ることなく、新入社員全員が職場に定着しております。
上記のようなことは、これまでは考えられないことでした。危うさは離職につながっていたからです。結果的に社員の職場への求心力が芽生えてきた証左だと考えております。
今後は上記のような危うさを生じることなく、社員全員が生き生きと輝く職場づくりを推進していきたいと考えております。
20代男性
今回の研修で、まず最初に感じた事は、自分自身をより理解する事でした。
ワークでは、自分の過去について考え伝える機会があり、上司・後輩との信頼関係を築く上で、まず自分自身をより理解する事の重要性を感じました。
また、研修中に面識の少ない人と会話する機会がありました。会話の前後でその人に対して思っていた印象とは違った部分が多々あり、見た目の印象だけで人を理解する事は出来ないと改めて感じました。
同部署の人でも、仕事上の会話だけで終わることがあり、信頼関係を築き、より良い組織環境にしていく為にも積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。
20代男性
今回の研修では、自分ばかりではなく相手の立場を考えるという課題意識を学ばせていただきました。
普段、生活をしているとどうしても自分を優先してしまう事が多くなりがちです。相手の立場を考えると自分が今まで知らなかった相手を知ることが出来、今後生活していく上で他者に感謝することを忘れないようにしていこうと感じました。
また、この研修はワークという実践を通して楽しく学ぶ事が出来ました。
30代男性 チーフ職
本研修を受講し、職場の目標達成の為に「人員の成長」、「問題解決」があり、「率直な情報交換」があり、「相互の信頼関係」が重要であり、さらにそのためにも「話しやすさ・職場の雰囲気」が重要である事を象徴するような研修であったと私は感じました。
私自身、職場の立場上、威厳を保つ必要を感じていましたが、それが自分を仏頂面にさせ、話し難い職場にしていたのでは?と感じています。これは私が気づいた反省点です。
また、話しやすい雰囲気を作る事によって、話す人の性格や考え方等、様々な事が見え、マネジメントの観点から見ても良き影響を与えると思います。
・メンターの必要性、普段話せない人とのかかわり、何より楽しく学べる研修でしたので本当に満足しました。
・相手に関心を持ってコミュニケーションをはかるなど学びが多かった。
・今回の研修を振り返り、より良い職場環境を作る方法を知れた。
・話し方の基本を学べたことで誰とでも心を開いていけるように感じた。
・ワーク中心だったので飽きる事なく最後まで楽しく興味を持って学べたこと。
・普段話せない人と話す事ができ、その人の知らない所を知る事が出来た。
・体験型の研修だったので、知識だけでなく実感を得る事が出来た点。
・自分の印象やコミュニケーション能力を客観的視点から知る事が出来た。
・新人さんだけでなく、人とのコミュニケーションについての大事さや、メンターの大切さを知れた。
・研修内容が分かりやすく、理解できた。メンタリングの大切さがわかった。
メンター制度は、コミュニケーションの基本を作るものであり、組織の維持発展の前提となるインフラ制度であると考えております。その意味で、メンター制度によって、組織の基盤となるコミュニケーション風土の構築と、そのための管理職のマネジメント力を促進し、人が成長できる組織風土とそれを実践する組織経験を提供していきたいと考えております。
大峰堂は創業以来、『漢方をより深く』、『漢方をより身近に』をテーマに、漢方薬を通して全人類の社会福祉に貢献してまいりました。創業から日本の医療用漢方薬の勃興期、そして医療やセルフメディケーションにおいて漢方薬が欠かせなくなった現代まで、そのさまざまなシーンにおいて、弊社だけではなく、我が漢方業界の役割と需要がますます大きく広がってきていると言えます。その中で弊社は、まずは、医薬品としての実効感を大きく左右する生薬原料にこだわり、最高品質の生薬を生産地に足を運び、厳格な品質管理のもと、独持ルートでひとつひとつ丁寧に輸入しております。そしてその最高品質の生薬の持つエネルギーを最大限に引き出すために、独自のエキス抽出技術を磨き、その上で患者様にとって服用しやすいような製剤技術を磨き続けております。
私たちが目指すのは、経営理念に掲げる、全人類の社会福祉に貢献すること。そのために、ドメインである漢方技術を徹底的に高め続けることを通して、国内市場の拡大はもちろんのこと、2019年には世界で初めてとなる、EU圏内におけるリーディングカントリー、ドイツで漢方薬の医薬品登録の実現、およびドイツ国内での漢方薬販売を開始いたしました。今後はさらにドイツ国内での処方数を増やし、隣国へとマーケットを広げ、理念の実現に邁進していきたいと思います。